「社長なんだから、写真はどうぞ真ん中で」と言っても「イヤイヤ、私より社員を立てて下さい!」と、自分は隅に寄る。撮影時はいつもこう。もう少しふんぞり返ってもよさそうなのに。

社内・社外は関係なく、34歳の田中社長のスタンスはいつも同じ。仕出し弁当屋さんが来ても「まいどおおきに!」と率先して応対に出るし。誰に対しても「偉ぶる」ことがないんです。新人にも気さくに「元気か?」と声をかけ、相談事を持ちかけると、自分のやりかけを放り出しても乗る。30名の紙商社が、大小含め1000社の取引先を抱えるのは、社長のこうした人柄もあるのかな、と思います。

社長には一つ目標があります。「紙の面白さ、多様さをお客様に知ってもらう」こと。紙には、写真向きもあれば文字向きもあるし、水に強く、看板になるほど丈夫な紙もあれば、表面はベージュなのに、裏面は白という変り種もあるんです。扱う紙は3000種。これだけあれば「絵本なら、肌触りの優しい紙で」とか、「社内用のコピー紙、再生紙にしましょう」とか、いろいろ提案できるはず。でも人材不足で対応できていません。そこが社長は歯がゆいんです。紙のプロなのに、プロらしく提案できてないことが。

まずは1000社との取引を大切に。それを基盤に少しずつ提案の余地を増やす──。 社員を対等の仲間と考え奮闘する社長に、力を貸してくれませんか。