松島港から高速船で20分。山中島は日本海に浮かぶ小さな島です。港に着いたら、浜辺に立ってみてください。あなたの耳は、潮騒で満たされるでしょう。潮騒以外は何も聞こえない、その静けさが、心をゆっくりほぐすでしょう。

島を1周するのに、車で1時間もあれば十分です。碧色の渚と、青々と茂る木々。四季折々の花々が目を楽しませ、旬の果実や野菜に舌鼓をうち、浜で糸を垂らせば、あっという間に魚がはねる。何もない、けれど自然の恵みに溢れる。渡辺荘は、そんな山中島の一画にあります。

入所者は40名。他にデイサービス利用者が20名。ショートステイ利用者が数名。60数名のお年寄りが、渡辺荘に身を寄せています。そんな方々をお世話するため働く職員は30名。うち、介護スタッフは15名。 ご高齢のみなさんに充実したサービスを提供するには、より多くの力が必要です。

自然に囲まれた施設なのだから、私は利用者の方々にもっと自然と親しんでほしいと考えています。 例えば、車椅子で通行できる遊歩道を作りたい。遊歩道に沿って花壇を作り、利用者の方々と職員が一緒になって種をまき、草木を楽しめるようにしたい。アニマルセラピーなども取り入れたい。やりたいことはたくさんあるのです。 しかし思いつきだけでは、形になりません。支えてくれる介護スタッフがいて初めて、渡辺荘は、もっとお年寄りに喜ばれる場所になれるのです。(後略)