文章は苦手じゃないし。400文字書いて500円!ならフリーターよりいいか。そんなキッカケでした。 ライターの初仕事は、ある企業の紹介広告。900文字。そんなもんかと書き上げて、依頼主のディレクターに提出。帰ってきた言葉は「君の文章、かったるい」 ふざけるな!…そこで辞めても良かったんですけどね。

鼻を明かしてやりたくて。どうだ!と書き直したらダメ出し。これなら!とぶつけてもダメ。もうヘロヘロ。苦し紛れで書き上げた一作にようやく「こんな感じだよ」って。

最初の文章と最後との違いが、その時は分かりませんでした。ディレクターは僕に「書きたいように書くんじゃないんだよ。読者に伝えること。読者の目線で、読者が知りたいことに応えるのが、情報誌の役目」読者の目線…今まで意識したことなかった。要するに僕は、ジコチューなバカだったのです。

その後も書いてはダメ出しの繰り返し。でも読者に伝わる文章ってのが何か、少しずつ分かり始めてきました。 そんなこんなで3年。いい文章って何か、何が良い広告か、今も迷います。

でもこの間、仲の良かったディレクターが寿退社する時、送別の寄せ書きを書いて送ったら、思いがけず、スッゴク喜ばれたんです。 「ジンと来た。やっぱりプロのライターは違うね」と。

伝わる文章が書けるって、結構嬉しいもんですね。